青空
私達はそれぞれの家に帰宅した。
時刻は6時30分。
私は部屋に入り、部屋着に着替えてベランダに出た。
「ふぅ…」
私は隣を見る。
そこには隣の家のベランダがある。
その距離はお互いの家を行き来できる距離だ。
私は視線を上に向けた。
その先にはさっきあの場所で奏と見た星達が散らばっていた。
1番輝いている星を見て私は口を開いた。
「ねぇ、その星に誰がいるの…?誰に気付いてほしくてそんなに輝いているの……?」
そう言うとその星はまるで答えるかのようにより輝いた。
あの星の住人を知るのはまだ先のこと──