青空
「嫌じゃないよ!むしろ嬉しいし…」
「うん…」
すると奏が私をまっすぐに見てきた。
「…でも、何でいきなり…?」
私は言葉につまった。
奏の声が君に似ていて、その声で私の名前を呼ばれると苦しい。
それを聞き続けたら…
と私は嫌な想像をしていた。
その想像はきっと奏にとっても嫌なことだ。
でも私はその考えを止めた。
誰が私の名前を呼ぼうが、君の声に似ていようが…
私はずっと君を想っているから──