紙飛行機~Another Sky Forever
いかぶしげに紙飛行機を見つめてそう言う疾風の手から、紙飛行機を奪い返す。


「別に、なんだっていいでしょ!文通ならぬ、紙飛行機通よっ」


「「『はぁ?』」」


と、大地が私の持っている紙飛行機を見ながら言った。


「紙飛行機“通”って事は、相手がいるのか?」
「当たり前じゃない」

「どんな人なの?」


小夜に聞かれ、私はふっと黙り込む。

「?空?」

「…知らない」

「「『はい?』」」

「年と、この病院に入院してるって事以外、なーんにも知らない」
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