紙飛行機~Another Sky Forever
「…入院してるなら、知ってるか」

知っていて…、私に、紙飛行機を投げたんだ。

と、もう一枚紙飛行機が入ってくる。




『ごめん、機嫌悪くしたっ?!』


いつもとは違う、内容だけの紙飛行機。


文字もいつもよりも雑で、慌てて書いたんだということが分かった。


私は、クスッと笑うと返事を書いて、窓から投げる。


『Dear 宇宙のナイト
全然、機嫌悪くなってないから大丈夫です。
…でも、少しびっくりしました。私の病気、知ってて紙飛行機をくれたんですね。
From 226号室の歌姫』

返事は、少し経ってから返ってきた。
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