紙飛行機~Another Sky Forever
「ねぇ、そうだ。話し変わるけどさ、この羽のない天使って何?」
「えっ?!」
「ずっと気になってたんだ」
「っな、そ、だっ…」
「…空?」
訝しげな顔をする宇宙。
もう、こうなったらやけだ!
「宇宙のことだよ!!」
「へっ?俺?」
「中庭でみかけた時、宇宙の髪が太陽に透けて金髪に見えたの。すごく綺麗で…羽のない天使だと、思ったの」
「……」
「そっそれだけ!!また来るから!!」
耐えられなくなった私は、その場から逃げ出すことにした。
「天使……ね、俺はそんなに綺麗じゃないよ」
宇宙がそう悲しげに呟いたのを、知らないまま……。