sadistic luv*


「じゃ、さっさとやろーや」


「はーい」


体育嫌いのわたしは体育記録会をサボった為、一人で50メートル走をやることになった。


「位置について…よーい、ドン!」


「9秒6、遅すぎや(笑)」

「だって走れないもん」

「なら俺の見てるんやで、」


「位置について、よーい、ドン!」


「6.3秒…え?、えー!?」

「あはは(笑)波崎の今の顔なんやねん、うけるわ~」


「だって早過ぎ~(;_;)」


「なら一回スタートかまえてみ」


「こう…?」


「ちゃうて、こうや!」


そう言って手を掴んできた先生、


「せや、なんか顔赤ない?辛ない?」


「なんでもないです…」

「無理せんといてな、ならこのまま走ってみ」


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