【完】無愛想彼氏
「…ダメ?//」
「別に」
蓮は、ギュッとあたしの手を握る。
あたしは自然と笑顔になる。
あたしの家は、学校から30分ぐらい。
蓮の家はもうちょっと離れていて、学校からは45分。
あたしの家と蓮の家は近い方で、片道15分ぐらい。
「明日、その…」
「俺ん家明日、俺以外誰もいないし。迎えにくるよ」
「ぇ、いいよ…。あたし、行く」
「いいから、待ってて」
「…うん」
家に入ろうとすると、蓮に腕を引かれ、
そっと唇が触れた。
「…///」
「じゃあ、またな」
悪戯っぽく笑う彼に…ドキドキする。
お互いに手を振り、あたしは家に入った。