【完】無愛想彼氏
「余裕なんかない」
「…ぇ…」
「余裕なんか…全然ねぇよ」
「れ、ん…?」
蓮は、コツンとあたしの肩に頭を乗せる。
「毎日、お前が俺から離れないかヒヤヒヤしてるぐらいだっつの」
「う、嘘だぁ…」
「ほんとに。今だって…いつ引っ叩かれるかヒヤヒヤしてるっ」
「///」
「桃嘉…ごめん。桃嘉が俺を嫌いでも、俺は桃嘉が好きだよ」
「…うんっ…」
「頼むから…戻ってこいよ…。桃嘉が隣にいない学校生活とか、すっげぇつまんない。ってか、来てる意味ない」
「…あたしもっ…蓮が…っ好きぃ…っ」
好き。
君が、どうしようもないくらい…
好きでしょうがない。