【完】無愛想彼氏
「…消したままでいいっすか?」
「う、うん…」
はぁ…ここ、全然使ってないな。
電球ぐらい換えとけよ。
「い、飯田…」
「なに」
「もうちょっと…その…一緒に、いない…?」
「は?」
「い、いやっ! その、やっぱ固まってたほうが、その…」
…あぁ、なるほど。
コイツ…
「暗いのが苦手なら、最初からそう言えバカ」
俺は岸本の隣に移動した。
「ご、めんなさい…」
「少し我慢な」
「う、ん…」
…なんか、新鮮だな。
普段うるさい岸本が、こうも大人しいと…不覚にも可愛く思える。