【完】無愛想彼氏
「ふぅん」
怜が微妙な返事で、あたしをみる。
すると、
「い、飯田くん、ちょっといいかな…?//」
教室の後のドアから聞こえた言葉。
みると、隣のクラスの子だ。
顔を真っ赤にして恥ずかしそうに言う女の子。
それをみれば、飯田になにが言いたいのかはわかる。
「またか」
「また?」
「あれで二回目じゃない? この間、中島結花ちゃんがふられたらしいよ」
「え、結花ちゃんが?! あの子めっちゃ可愛いじゃん!!」
「ほんと、イイダメの趣味わかんないよねー」
飯田の好み、かぁ…。
「ぁ、あたしトイレ」
「いってらっしゃい」
あたしは近くのトイレに行く。
その途中の窓から、声が聞こえた。