【完】無愛想彼氏
「岸本もそういうの興味あんじゃねぇの?」
その言葉に、俺の中の何かがきれた。
「ぶはっ!! あんな純粋そうな顔しぶぇっ」
気づいたら、俺は男子2人に殴りかかっていた。
「とりけせ!! 今の、言葉とりけせ!!」
自分のことは何を言われてもいい。
だけど…あいつは、
あいつの事を悪く言われるのはすごい、嫌だった。
「二度と、二度とあいつの事悪く言うんじゃねぇ!!!」
職員室前だからか、先生がすぐに飛んできた。
気づいたら、周りには人がたくさんいて。
「飯田、お前は生徒指導室だ」
「…」
本日2度目の生徒指導室。
俺は唇を噛み締めて、坂上についていく。