【完】無愛想彼氏






あたしは教室に入るのをやめ、傘もささずに学校を出た。


すごい、仲良さそうだった…。

ねぇ、用事ってこのこと??

他の女の子と話すため?


ねぇ、蓮…


あたし、苦しいよ。

蓮…蓮…


「好きっ…」


知らなかった。

こんなにも彼を好きになってたなんて。


あんな現場を見ても、


彼が好きでしょうがない。



「蓮…っ」



頬に当たる雨と一緒に、


あたしの涙が流れる。






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