【完】無愛想彼氏
「はい、説明終了」
「海行こ! 海!」
「そうだな。買い物は4時ぐらいに出かければ間に合うし」
「じゃあ、着替えはどうする?」
「男子は風呂場で着替えるから、女子は寝室で着替えてきたら?」
「そうする! 桃嘉ちゃん、行こ!」
「う、うん…っ」
奈津子ちゃんに手を引かれ、寝室に入った。
あたしはもってきた水着に着替える。
胸の真ん中に大きなリボンがついて、下はスカートタイプ。
去年買ったやつ…ズボンタイプで蓮に見せるには嫌だった。
「奈津子ちゃん、あたしおわ…」
「ごめん、背中の紐結んでもらっていいっ?」
奈津子ちゃんは、黒のビキニで、スタイル抜群。
ボン、キュ、ボンを初めて理解した気がした。
「ぁ、うん…」
あたしは綺麗に結ぶ。
「ありがとー! 行こう!」
か…可愛すぎる。
女のあたしでも、あの水着姿には惚れちゃうよ。