【完】無愛想彼氏
パーカーから見える胸元とか、
白い足とか腕とか。
とにかく、ヤバイ。
これじゃ俺、変態じゃねーか…。
俺は心の中で唸りながら、かき氷を食べる。
「ねぇ、蓮くん、かき氷食べ終わったらなにするー??」
「ぁー俺、桃嘉の面倒みてるから」
「えー! 一人は嫌ぁ」
「翼がいんだろ」
「蓮くんがいい!!」
「あのなぁ…」
桃嘉は俺の彼女なわけで。
その彼女が具合悪そうにしてんのに、ほっておけるか。
しかも、仮にも他の女と遊ぶなんて、絶対にしたくない。
「ぁ、じゃあ、ナツもここにいる♪」
「は?」
「それなら問題なーし!」
いや…問題、ないけど…
桃嘉と2人っきりじゃないじゃん。