【完】無愛想彼氏
・side桃嘉
「好きだよ」
蓮にキスをされて、目が覚めたら、思わぬ言葉。
あたしは、寝返りをした振りをして、逆を向く。
その所為で、繋がっていた手が離れてしまった。
「…ったく」
蓮はわざわざ移動してくれて、もう一度あたしの手を握った。
あたしは掛け布団で顔を隠す。
タコのように、真っ赤な顔。
蓮…自惚れても、いいですか?
蓮…あたしもだよ。
あたしも…
君が、好きだよ。
メニュー
・side桃嘉