【完】無愛想彼氏
・side龍
…4時半か。
翼達、帰ってきてそうだな。
…あいつら、
仲直りしてんのかな。
「桃嘉…」
名前を呼んでも、
来ないのはわかってる。
そんな事を思ってると、
寝室のドアが開いた。
「…お前かよ」
「桃嘉ちゃんじゃなくて、悪かったわね」
寝室に入ってきたのは、狩野。
ほんとは、
ほんの少し期待ってやつをした。
岸本かな…って。
「何の用だよ。ふられたからって、俺は飯田みたいに優しくないから慰めねぇぞ」
「慰めて欲しくないし」
狩野は、俺の横に座る。
俺は寝っ転がったまま。