【完】無愛想彼氏

「そんなの、理屈で答えられるかよ」

「…蓮と、同じ答えだ」

「だいたいそうじゃねーの?

俺は、いつの間にか岸本に惚れてたよ」

「そ、っか…」

「んで、何か用ですか?」

「…慰めてよ」

「…頭狂った?」

「殺していい?」

俺は、欠伸をしながら、起き上がった。


「慰めとか、した事ないからなにしたらいいかわからないんですが」

「…そこに、座ってて」


狩野は、俺の肩にそっと寄りかかった。

「…あり…っがとぉ…っ」


狩野は、

静かに…涙を流していた。


そっか…コイツ、





飯田しか頼れる奴がいなかったんだ。