【完】無愛想彼氏




「覚えてないかしら。

小さい時、あなたと会った事あるのよ?

そこの砂浜で」


その瞬間、

小さな記憶が、

蘇った。



──『一緒に遊ぼうよ!』



あぁ…そうだ、

じゃあ、翼くんが…



あのときの男の子…?



翼くんの方を見ると、

暗い表情をしている。


あれ…??


ものすごく、申し訳なさそうで、

何か…



話したそうな顔だった。







< 227 / 329 >

この作品をシェア

pagetop