【完】無愛想彼氏
「だから、ここを連立して」
「こ、う…?」
「そう。んで、代入して、終わり」
「…あぁ!」
…コイツ大丈夫か??
これ全部基礎なんだけど…。
次のテストが心配になってきた。
せっかくのテスト休み遊びにいけねーじゃん。
「終わったぁ!」
桃嘉は「ありがとー蓮!!」と満面の笑みを向けてくる。
そんな笑顔が可愛くて、俺はそっと唇を重ねた。
唇が離れれば、桃嘉はタコのように顔を真っ赤にする。
「〜っ//」
「赤くしすぎっ」
もう、何回目かわからないキス。
毎回毎回、顔を真っ赤にする桃嘉。
そんな君が、愛しくてたまらない──。