【完】無愛想彼氏
その後、すぐに蓮が飛んできた。
「桃嘉っ!!」
「ぁ、蓮!」
「あれ? 翼…」
「さっきたまたま逢ったの」
「…そっか。
花火、見ようぜ」
「うんっ//」
蓮は、あたしの手を引っ張って歩く。
「スッキリした顔してる」
「え…?」
「ちゃんと、あいつと話せたみたいだな」
「…うんっ!」
「んで、キス魔は誰かわかった?」
「ぁ…うん…」
「翼か」
やっぱり…
わかっちゃいますよね。
あたしは、苦笑いで返した。