【完】無愛想彼氏
「ねぇ、ベッドで寝転がってもいい?」
「いいけど…」
桃嘉は勢いよく、ベッドにダイブ。
「ふかふか〜」
「…」
もう…知らね。
俺の理性が切れてもしょうがないでしょ、これ。
俺は心の中でため息をつき、ベッドの側に座り、桃嘉の右手をそっと握った。
「蓮、明日はどうする?」
「桃嘉が決めてどーぞ」
「じゃあね、遊園地!」
「また? この前も行ったじゃん」
「この前って…一ヶ月前じゃん。先週は、水族館でしょ」
「俺にとっては最近なの」
「いいじゃん! 楽しいでしょ?!」
「…わかったよ。明日は遊園地な」
「うんっ!」
「そのかわり、スカートはなし」
「…」
おい、そこ無言じゃないだろ。
「ショートパンツ少ないの」
「だめ」
俺が目のやり場に困るんだよ。
桃嘉は、私服だとものすごいミニスカを履いてくるときがある。
今日は俺ん家だからいいけど…
外は他の野郎がいるから。