【完】無愛想彼氏





「ねぇ、ベッドで寝転がってもいい?」

「いいけど…」

桃嘉は勢いよく、ベッドにダイブ。

「ふかふか〜」

「…」

もう…知らね。

俺の理性が切れてもしょうがないでしょ、これ。


俺は心の中でため息をつき、ベッドの側に座り、桃嘉の右手をそっと握った。


「蓮、明日はどうする?」

「桃嘉が決めてどーぞ」

「じゃあね、遊園地!」

「また? この前も行ったじゃん」

「この前って…一ヶ月前じゃん。先週は、水族館でしょ」

「俺にとっては最近なの」

「いいじゃん! 楽しいでしょ?!」

「…わかったよ。明日は遊園地な」

「うんっ!」

「そのかわり、スカートはなし」

「…」


おい、そこ無言じゃないだろ。


「ショートパンツ少ないの」

「だめ」


俺が目のやり場に困るんだよ。

桃嘉は、私服だとものすごいミニスカを履いてくるときがある。

今日は俺ん家だからいいけど…

外は他の野郎がいるから。








< 24 / 329 >

この作品をシェア

pagetop