【完】無愛想彼氏
顔を真っ赤にさせて、
今にも意識を飛びそうにしてる堤。
…まぁ、いいや。
「ぁーわかった」
「あ、ありがと!」
…正直、
意味がわからない。
拓海を見ると、ポカーンとしている。
それは、桃嘉も同じで。
クラスの皆が、驚いている。
堤の変化は、学年全体に広まった。
別に、そんなことには驚かない。
ただ…
「飯田くん!」
「なに?」
「こ、これ、担任が…」
「あぁ…サンキュ」
異様に、
なんか俺に話しかけてくる。
その所為か、桃嘉がずっと不安そうな顔をしてて。
俺って、そんな信用ないか…??
そんな、ネガティブになりつつある。