【完】無愛想彼氏
今日は確か…放課後実行委員会あったよな。
「桃嘉、行こうぜ」
「ぁ、うん!」
実行委員会は、視聴覚室で行っている。
俺は、昨日の人数変更を、委員長に報告した。
「今日は、審判のことで話しまーす」
…審判??
「まぁ、ほとんど俺たちがやるんですが、あまりにも試合数が多いので、
実行委員以外から一人ペア決めてください。できれば、男女ペアで」
…なるほど。
堤は、これ知ってたのか…??
「実行委員同士はやめてくれよー。仕事するときに、人数足りなくなるとヤバいから」
…今すぐ実行委員やめてぇ。
それで、桃嘉と一緒に組みたい。
「れ、蓮…」
「ぁーできれば、だし…拓海に頼む」
「い、いいのかなぁ?」
「俺の女子からの嫌われよう知ってっから、大丈夫だろ」
言い訳ぐらい、どうにかなる。
つーか、俺の事より…
「桃嘉は?」
「ぁ…」
「間違っても、谷口と組むなよ」
「でも…他にいないよ…」
「…はぁ、まぁ、逆にいいかもな」
いい魔除けになるか。
魔除けが魔なんだけど。