【完】無愛想彼氏
翌朝、俺はいつも通り下駄箱で履き替える。
すると、その直後、
誰かに呼び止められた。
「あ、あの! ニ年D組の菊池です!//」
「ぇ、あぁ…菊池か。なに」
一年の時、同じクラスだった気がする。
「一緒に、その…審判…」
は??
「しん…ぱん?? 球技大会の?」
菊池は、コクンと呟いた。
…今年はそんなに審判したい奴多いのか??
「俺、拓海とやっから…」
「で、でも…男女ペアだって…。
あたし、飯田とやりたい、し…//」
「俺?」
「う、うん…//」
「…わりっ、あんま心配かけたくねぇんだ」
「…桃嘉ちゃん?」
「うん。ごめんな」
俺はそう言って、菊池と別れた。