【完】無愛想彼氏
翌日の放課後、球技大会の実行委員会が行われた。
「練習時間割…??」
「そ。俺等のクラス、どうする?」
「え、なにウチ等で決めるの?」
「希望時間書いて、提出」
「へぇー」
「…昼休みサボってんじゃねーよ」
「ご、ごめんってばぁー。
数学の課題…」
実は、今日の昼休みの委員会、
あたしは完璧忘れてた。
蓮だって声かけてくれればいいのにさ。
蓮が言うには、声をかけようとした時、あたしは教室にいなかったらしい。
あたし…トイレ、行ってたんだよね、たぶん。
「んで、どうする?」
「ぁ、んー…五時ぐらいには帰りたいよね…」
「あんま遅いと、お前のとこうるさいもんな」
「うん…。それは…蓮も、だよねっ」
「俺は男だからそんな心配されてない。
俺ん家の親がうるさいのは、桃嘉が心配だから」
「そんなことないよ…」
「ある。俺だってさ、いくら俺が一緒でもやっぱ暗いと危ないし」
「…//」
「じゃあ、五時終わりで提出、でいい?」
「う、うん//」
「んじゃ、決まり」
蓮はスラスラと紙にペンをはしらせる。