【完】無愛想彼氏





書いていく蓮の姿に、

思わずみとれてしまった。


「なに」

「えっ//」

「…みとれてんな、バァカ」

「み、みとれてないし!//」

「これ、提出してくる」

「え、あたしも行く!」

「いいから。教室で待ってて」

「…」

「…すぐ戻るって」

蓮はそう言って、行ってしまった。

…暇。

さっきまでいた教室なのに、

今だけ…なぜか、広く感じる。


机に伏せると、教室のドアが開いた。

「れっ…」

「ぁ、ぇっと…」

ドアに立っていたのは、

堤さん。





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