【完】無愛想彼氏
「れ、蓮…??」
「くくっ、やっぱ桃嘉だなっ」
な、なにが??
「お昼、屋上でいい?」
「え、あ、うん…」
蓮は、クスクスと笑いながら、屋上へと向かう。
屋上に着けば、
いつもの定位置でお弁当を広げた。
何…話そう。
少し…話しかけづらいな。
「ぷっ」
また…
蓮は、小さく肩を震わせて笑っている。
「もう…さっきからなに?」
「いやっ。あからさまに、”話しかけづらい”って困ってるからさ。
可愛くて」
「〜っ//」
「別に、気にしなくていい。
堤に告られたのは本当だけど、断ったし。
それ以外に、なにもない」
「…」
「まだ、なにかある?」
「…さっきのあたし、感じ悪いよね…」
「…さっき??」
「結花ちゃんに、”ムカつかないの”って言われて、
あたし…」
何も、言えなかった。