【完】無愛想彼氏

・side桃嘉







翌日、あたしは待ち合わせの駅にいる。


昨日は…ドキドキした。

だって、すっっっっごい久しぶりに…





『…桃』






蓮に甘い声で名前を呼ばれた。


『桃』って呼ばれるのは、すごい少ない。

っていうか、本当に珍しいんだ。


それに…あたし自身、この甘い声には弱い。


昨日…あの状況に堪えられず、すぐに家に猛ダッシュ。



『桃…』



かぁぁぁ。

あの甘い声を思い出すだけで、

顔が熱くなる。







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