【完】無愛想彼氏

「今だってさ、俺が聞かなかったら桃嘉話してくんなかったろ?」

…たぶん。

「俺だって、そこまで深入りはしないさ。

知られたくないことだってあると思うし。

だけど、今回みたいに、俺のことで何かあるんだったら、

ちゃんと言って。

それが、不満だろうがなんだろうが、

俺が桃嘉を嫌いになることはないからさ」

「…っ//」

「言いにくいんなら、今日みたいにあからさま”何か話したいです”アピールでもすれば、
今日みたいに俺が聞くし」


蓮…ごめん。

きっと、あたしは後者の方になるよ。

だって、


ヤキモチやかれて、

嬉しそうに笑ってる蓮の顔が、好きだから。


可愛くて、

ギュッて抱きしめたくなる。


「…ん、頑張る」

「おぅ。ぁ、審判、堤とだけど…不安、ある?」

「…んー、ちょっと…」

だって…

今回のことで、堤さんのキモチわかっちゃったし。