【完】無愛想彼氏
あたしと怜は急いで着替えて、体育館へと向かった。
その後、堤さんもちゃんとあたしの貸した体操服を着て来た。
「え、なんであるのー」
結花ちゃんの声が聞こえる。
その言葉に、心が痛む。
でも、
そんなあたしの心を悟るように、
蓮はあたしの頭を優しくポンポンと叩いた。
優しい、笑顔のおまけ付きで。
「ラブラブ〜」
小声で、怜がニヒヒっと笑う。
「っ///」
嬉しい、
嬉しすぎるよ、蓮…。
さっきまでの心の痛みなんか、吹っ飛んでいった。