【完】無愛想彼氏
「ウチのクラス、バスケもうすぐだよ」
「ぁ、蓮でるー」
「飯田って、サッカーもかけもちしてなかったー?」
「蓮、運動神経いいから…」
「あぁ、そうだった」
「…見に、行っても良い…?//」
「当然。あたしも行く」
「ありがと!」
あたしは、怜と体育館の階段をのぼり、観戦席の方に行く。
「うわっ、女子多いねー…」
しかも…
Aコート…。
試合はハーフコートで、蓮がやるのはAコート。
そう思うと、微妙なキモチだ。
蓮を応援してくれるのは嬉しいけど…。
「ぁ、始まったよ」
ボールはウチのクラス。
そして…
──シュッ
わずか数秒後、
蓮がスリーポイントを決めた。
それだけで、もぅ女子の大歓声。
あたしも、大はしゃぎ。