【完】無愛想彼氏
その後、蓮が12得点して、試合終了。
ウチのクラスの圧勝だった。
試合が終われば、
蓮の周りは、女の子。
みんなタオルとドリンクを渡してる。
あたしもいちよう持ってるけど…
「行ってきな」
怜がポンと、あたしの背中を押した。
「…うんっ」
あたしはタオルとドリンクを持って、下へと降りる。
ドア付近に立って、中をのぞけば、ものすごい量の女の子。
「飯田、これっ!」
「これもっ!」
うわぁ…
やっぱ人気だなぁ…。
いらないかな、と思い戻ろうとすると、
蓮の一言が聞こえた。
「わりっ、受け取る奴、決めてんだ」
え…?
すると、段々あたしの方へと近づいてくる音がする。