【完】無愛想彼氏
前を歩いてると、すごく申し訳なさそうにしてる桃嘉。
「…蓮…」
「? どうした?」
「その…ごめん、ね…?
寝ちゃって…//」
あぁ…。
「別に怒ってないし」
「ほんと…?」
「ほんと、ほんと」
そう言えば、パァッと表情が明るくなった。
嬉しそうに笑う、桃嘉の姿が、とても可愛く思えた。
「飯、一緒に食おうぜ」
「ぁ、集まりないかなぁ…?」
「ほっとけ、ほっとけ」
「え、それはちょっと…」
「ってか、どうせ審判の確認だし」
「…」
俺は呆れ気味の桃嘉の手を取って、いつもの屋上へと向かった。