【完】無愛想彼氏
・side桃嘉
あれから、数日。
蓮とは、一言も話さない。
そして、24日。
蓮は…なぜか、学校を休んだ。
風邪…かな??
自分で無理矢理約束させたくせに。
バカじゃないの。
放課後になり、
教室をでようとすると、誰かに呼び止められた。
「き、岸本さんっ」
「つ、つみさん…?」
「飯田、のこと…なんだけど」
「ッ」
「おわ、ったから」
「ぇ…?」
なにが??
「バイト、今日で…おわった、の」
「今日…??」
ってことは、もしかして…
今、バイトしてるの??
「行って、あげて」
「え…」
「行ってあげて…飯田のところ。
飯田、ほんとに待ってる」
「…じゃあ、ばいばいっ」
あたしはそう言って、教室を出た。