【完】無愛想彼氏
…なんで、
なんで堤さんが今日の事知ってるの…??
あぁ…もぅ、
不安ばかり積もっていく。
外に出れば、雪が降っている。
傘、もってきてよかった。
…待ってるわけ、ないよね。
あたしは真っ直ぐ、家に帰った。
それでも、とりあえず電話をした。
…繋がらないし。
留守電…いれれば、いっか。
「帰っていいから」
そう、留守電をいれて、あたしはケータイを閉じた。
だんだん強くなっていく雪。
体も、冷えて行く。