【完】無愛想彼氏
「一緒に帰れるって言った瞬間、桃嘉めっちゃ嬉しそうな顔するからさ。
言うタイミング外したし。
すげぇ、嬉しかったよ」
「///」
「んで、本題。
桃嘉、目、閉じて」
「え…うん」
あたしはそっと目を閉じた。
すると、首に何かが付けられた。
「”俺と、ずっと一緒に生きてください”」
そっと目を開ければ、
首には可愛いリングがかかっていた。
「…っ//」
「桃嘉、好きだよ」
「うん…っ」
あたしは、ギュッと蓮に抱き着いた。
「全部…この、ため…っ?」
「うん」
「バカぁ…っ。
はな、してよぉ…」
「やっぱ驚かせたいじゃん」
「…嬉しいっ! すごく、嬉しいっ!//」
「んで、返事」
「…うん、あたしも。
蓮と一緒に生きていきたい」
君と、ずっと…一緒に。
「桃」
そっと、
重ねた唇は温かかった。