【完】無愛想彼氏




カーレースは2人で一つの車に乗って6グループでレースをする。

もちろん、運転は蓮。

エンジンとして、足で踏む役目はあたし。

蓮はめちゃめちゃ運転が上手かったり。

絶対有望なお婿さんだよ。


「ねぇ、ぜっっったい一位取ろうね!」

「やだよ、めんどくさい…。そんな本気でやったら体力減る」

「ぇー…」

「ほら、始まるぞ」


蓮は運転の準備に入った。

あたしも、椅子に深く座る。

ずーっと足で踏んでいると、いつのまにか…

ダントツの一位になっていた。


レースはぶっちぎりで一位。

商品として、飴を二つもらった。


「…ねぇ、蓮」

「あ?」

「疲れた?」

「当たり前。本気でやったら疲れるだろーが」


やっぱり。

あぁ…蓮とのデートは本当にドキドキしっぱなしだよ。








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