【完】無愛想彼氏
この前だって、俺ん家で桃嘉を襲いかけた。
あのまま姉貴が来なかったら…
俺は我慢できなかった。
屋上に着き、いつもの定位置でお昼を食べ始める。
いつもなら…食べ終われば時間が二十分ぐらい余るけど、最近じゃ余らないからゆっくり話す時間が全くない。
「蓮…」
「ん?」
「おこ、ってる…?」
「…なんでそう思う?」
「あたしが…お昼遅れたから…?」
そこに怒ってるわけじゃないさ。
ただ…
勉強ぐらい俺が教えてやるのに、って。
「別に、怒ってなんかない」
ただ、勝手に俺が…嫉妬してるだけだ。