【完】無愛想彼氏
”嫉妬”
男の俺が、こんなキモチを知るなんて…正直、考えもしなかった。
今までは、桃嘉は必要以上に男子と話さなかったから嫉妬なんてしなかった。
けど…今回は違う。
嫉妬で…桃嘉を壊しそうで怖い。
昼休みが終わり、俺と桃嘉はいつも通りに教室へと戻った。
午後の授業はずっと…桃嘉のことでいっぱい。
だから、内容は何も頭に入らないまま、
放課後を迎えた。
また…。
桃嘉は、昼休みと同様、谷口と話している。
いつもなら、すぐに俺の元に来るのに。