【完】無愛想彼氏
俺と拓海とその子と三人で担任にノートを提出した。
「あ、ありがとう!」
「いいって」
「あの…名前…」
「名前?」
女の子はコクコクと頷く。
「ぁー飯田」
「イイダ??」
「こっちが、工藤」
「よ、よろしく…な。あのさ…
狩野 奈津子ちゃん…?」
「?! な、なんで知って…!!」
「なに、お前知り合い?」
拓海は耳でこっそりと、「転入生」と呟いた。
あぁ…なるほど。
確かに、見た目は可愛い。
…桃嘉には負けるけど。