【完】無愛想彼氏
つーか…まだ、谷口と喋ってたのか。
そのことにイラッとした。
「お前が狩野ちゃんと知り合いだったとはねー」
「俺だって驚いてるよ」
「噓付け」
「ほんとだ」
まさか…おばさんが亡くなってたなんて。
あいつは今まで…どうしてきたんだ??
少し時間が経って、ナツが俺の方に戻ってきた。
「友達になれた!」
「そっか」
「じゃあね、蓮くん!」
「おー」
ナツは駆け足で階段を下りて行く。
「れ、蓮…」
「ん?」
「ちょっと、トイレ行ってくるね…」
「おぅ」
桃嘉は力の無い声で言い、トイレへと行った。
その後、俺の横を通ろうとする谷口を俺は引き止めた。