【完】無愛想彼氏





つーか…まだ、谷口と喋ってたのか。

そのことにイラッとした。


「お前が狩野ちゃんと知り合いだったとはねー」

「俺だって驚いてるよ」

「噓付け」

「ほんとだ」


まさか…おばさんが亡くなってたなんて。


あいつは今まで…どうしてきたんだ??


少し時間が経って、ナツが俺の方に戻ってきた。


「友達になれた!」

「そっか」

「じゃあね、蓮くん!」

「おー」


ナツは駆け足で階段を下りて行く。


「れ、蓮…」

「ん?」

「ちょっと、トイレ行ってくるね…」

「おぅ」


桃嘉は力の無い声で言い、トイレへと行った。

その後、俺の横を通ろうとする谷口を俺は引き止めた。







< 64 / 329 >

この作品をシェア

pagetop