【完】無愛想彼氏
「ってか、桃嘉昼飯食ってないだろ」
「ぁ…」
「今すぐ食えバカ」
あたしはお弁当を開ける。
「蓮は…もう、食べちゃったよね」
奈津子ちゃんと…。
「誰が食ったって言ったよ」
「ぇ…?」
「どっかの誰かさんが、いきなり教室から飛び出して、その誰かさんを探してたから、全く食べてないんだけど?」
「な、奈津子ちゃんと食べたんじゃないの?!」
「あのな…俺はお前と昼飯食いたいんだけど? なんで彼女でもないナツと食べるんだよ」
「だ、だって…」
2人が…異様に仲が良いから…。
「…食欲、ない…」
「…」
蓮はそっとあたしに近づく。
へ…?///
「ちょっ蓮?!///」
「黙ってろ」
あたしはギュゥッと目を瞑る。
すると、コツンと額に蓮の額が当たった。
…え…。