【完】無愛想彼氏
「ぁ、でもね! 谷口も教え方上手いんだよ!」
あたしがそう言うと、蓮の表情が一気に鋭くなった。
あ、あれ…っ?
あたし、なんか悪いこと言った?!
「…ふぅん」
あからさま不機嫌なんだけど!!!
「れ、れん…?」
「わりっ肩、貸して」
「へ…?」
蓮は弁当をしまい、あたしの肩に頭を乗せた。
「ちょっ蓮?!///」
「お前が寝てる間…眠いの我慢してたんだよ…」
眠そうな声は、どこか色っぽくって…自然と顔が熱くなる。
「少し…寝かせて」
「う、うん…っ//」