【完】無愛想彼氏
「ってか、他の女が俺の事好きだろーが、嫌いだろーが、どうでもいい。
モモカが俺を好きなら、俺はそれでいいし」
「///」
一瞬、見せた蓮の微笑んだ顔。
あぁ…好き。
彼が、こんなにも、好き。
「好き…だよ//」
「知ってるっ」
「…//」
「…嫌いな奴と、一緒に帰ったりしない」
「//」
少し恥ずかしそうに言う彼。
いつもクールだからか、ちゃんと伝わる…彼の気持ち。
「ねぇ、やっぱ鞄自分で持つ!」
「はぁ?」
「いいから!」
あたしは無理矢理、自分の鞄を蓮から取った。
そして、そっと蓮の左手と、自分の右手を絡める。