君を魅たい愛したい


早く言いたいことあんなら言えばいいじゃない。


梨磨がそろそろ私がいないことに気付く頃だと思うんだけど。

梨磨には余計な心配はさせたくないから早く戻りたい。





「あんた何様なわけ?」


一人の女が一歩前に出て私に詰め寄ってきた。


何様って…

腕組んで仁王立ちして私を見下ろしてくる貴女に言われたくないんですけど…




「何様って?」


「あんたどんだけ男に飢えてんだよ!?人の男まで巻き込むなっつってんだよ!」



は?人の男?

誰それ。





「太一があんたに惚れたから別れようっていってきたんだよ!」


「あぁご愁傷様ですね:


たいして感情込めずに棒読みで言ったら



「ぁあ!?てめぇふざけてんのかよっ」


「美佳がどれだけ太一に惚れてたか知ってんのかよ!
この尻軽がっ」


「どうせ体でも使ったんでしょ!?」



五月蝿い女達だな。

つか太一って誰だよ。

美佳の気持ちなんて知らないよ。


そんな男と別れて正解なんじゃないの?

聞いてるだけだと貴女遊ばれてるようにしか思えないんだけど。



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