君を魅たい愛したい
「そうやって、誰にでに簡単に体許しちゃうんだ?」
「…貴方には関係ないことよ」
否定するだけ、無駄。
どうせ信じてくれないのでしょう?
私のこと顔だけの女としてしか見てないんでしょ?
「若葉こころがこの学校にいるっつーから、どんな女かと思ってたけど、
まんま噂通りじゃん。
否定しようがないよな?」
だって人の彼氏取るような女だもんね?
語尾に音符マークがつくほど声を弾ませて言うけど、目の奥は笑ってない。
それどころか、
軽蔑している。
「まぁこの学校には?
軽い男共もたくさんいるわけだし、ヤリ放題じゃん」
毎度のことだけど、何も知らない人に好き勝手言われるのは腹立たしい。
言葉は私にとって凶器でしかない。
肉体的ではなく、精神的にくる。
体の傷や痣は治るけど、一度できた心の傷っていうのは治らない。
こんなこと言われても、表情一つ崩さないのは何故だと思う?