君を魅たい愛したい
私と梨磨
結局、私のクラスはどこだろうなーっててきとうに校内を徘徊していたら
とびきりダークなオーラを醸しながらズカズカと正面から歩いてくる―――梨磨が。
「こころー!!」
「勝ってにいなくなってごめんなさいね?」
ニコッと微笑みはしたけど、そんなものが梨磨に通ずるわけがない。
「私がどれだけ心配したと思ってるのよ!」
「こ、このぐらい?」
両手を広げてジェスチャーで伝えようとするが、ギロリと梨磨に凄まれた。
も、もう梨磨ちゃんったら私の可愛いジョークが通じないのかしら?ハハハ…
「そう言うことを言ってるんじゃないの!だいたいどこ行ってたのよ!?」
「ト、トイレ?」
「ふぅん全フロアの女子トイレは制覇したと思ったんだけどなー」
マ…マジ?
それはそれで恐れ多いんですけど…
「で?実際のところは?」
「呼び出しを…少々…」
「男?女?」