君を魅たい愛したい
朝食は食パンをひとかじりで済ませ家を出た。
「こころ!」
そう笑顔で私のもとへ駆け寄ってくるのは
私の親友。
唯一無二の大切な人。
「おはよ梨磨。待った?」
「ううん!てかこころ今日いつにもまして可愛いじゃん!」
「ふふ、ありがとう。
軽く高校デビューしてみちゃった」
そう言えばフワリと頬を緩ませる梨磨。
梨磨は中学の時は暗めの茶髪だったけど、今はキャラメルブラウンと言った割りと明るめ。腰あたりまで伸びる程のストレートロング。
パッチリとした目に私より10センチは高い身長。
小さな顔に、モデル並みの手足。
まさに絶世の美少女って言葉がお似合い。
梨磨はかなりモテる。
でも気が強く重いを伝えられずに諦める人もチラホラいるとか。
高嶺の華と言う奴だ。
「なんか近いっていいね!」「
「…不良校だけどね」
あはは、なんて天使のような笑顔をちらつかせる梨磨に
通行人は必ず一度は振り返る。