君を魅たい愛したい
――――ねぇあれって…
――――私も思った!雰囲気変わってっけど若葉こころじゃない!?
――――はぁ!?最悪なんであの女と同じ学校なんだよ。人の男とったくせに平然としてんじゃねぇよ!
こう言われるのは慣れてる。
だから、何言われたって平気。
噂をまんま信じる人達に臆することなんてない。
「こころ…気にしちゃだめだよあんな奴ら」
「…大丈夫。私は肯定もしなければ、否定もしないんだから」
安心させるように言ったつもりが、梨磨にとっては逆効果だったのか。
「事実無根じゃないっ」
「そうね、でもいいの。
信じてくれる人が一人でもいてくれたら…」
私は別にそんな根も葉もない噂なんてどうでもいいの。
うわべだけの関係しか築けない貴方達とは雲泥の差。
梨磨の隣で明日も同じように笑えていれればそれでいいの。