超短編 『夢』 5
俺はそこで目が覚めた。
初めて見る夢が、殺される夢なんて。
手のひらにじっとりと汗が滲んでいる。
「どうですか、夢を見られましたか」
そうだ、俺は催眠療法を受けていたのを思い出した。
「ええ。いやな夢でしたが、見ることはできました」
「それは良かったですね」
ドクターは笑いながらポケットからナイフを出した。
「ぐぇ」
声にならない声をあげ、俺はドクターを見つめた。
俺はただ夢が見たいだけなのに、、、
俺はそこで目が覚めた。
初めて見る夢が、殺される夢なんて。
手のひらにじっとりと汗が滲んでいる。
「どうですか、夢を見られましたか」
そうだ、俺は催眠療法を受けていたのを思い出した。
と同時に、一瞬だが別のことを思い出した。
『そうだ俺の夢って、エンドレスだったんだな。
だから、夢を見ないようにしていたのに、、、。
いつまで続くのだろう』
ドクターは笑いながらポケットからナイフを出した。
「ぐぇ」
声にならない声をあげ、俺はドクターを見つめた。
俺はただ夢が見たいだけなのに、、、
俺はそこで目が覚めた・・・・・